独仏「新たな成長戦略必要」との認識で一致2012年5月16日13時42分
フランスの
オランド大統領は、就任式を終えたばかりの15日夜(日本時間16日未明)、ドイツを訪問し、
メルケル首相と会談、欧州危機打開のため、
新たな成長戦略が必要との認識で一致した。
両首脳は会談後の記者会見で、具体的な内容について、今後詰めていく方針を明らかにした。
オランド氏は、欧州連合(EU)首脳会議で25か国が署名した
財政規律強化のための「財政条約」について、「
『成長』に関する項目を(新たに)盛り込むよう再交渉を求める」と述べた。ただ、オランド氏は会見で、条
約への直接的な批判は避けた。
オランド氏はその上で、
債務国の救済に向けたユーロ共通債導入などの具体的な提案を、23日に開催予定の
EU非公式首脳会議に示す方針を明らかにした。
これに対し、
ユーロ共通債は
債務国の財政規律を緩めることになるとして、
反対しているメルケル氏は、
成長の重要性については同意した上で、「
様々な提案を討議したい」と述べ、具体的な戦略を詰めていく考えを示した。メルケル氏は、非公式首脳会議を経て、6月下旬に予定される
EU首脳会議までに、独仏共同の戦略をまとめるとの「行程表」を示し、
独仏主導で危機を打開する考えを強調した。
ギリシャ再選挙、政党党首がさっそく舌戦第2幕2012年5月16日12時51分
ギリシャが15日、
総選挙後の連立交渉に失敗し、6月中旬の
再選挙が決まったことを受けて、
主要政党の党首からは選挙戦を強く意識した発言が相次いだ。財政緊縮策の是非を巡る
舌戦の第2幕が事実上、始まった。
緊縮策に強く反対する第2党・
急進左派連合のアレクシス・ツィプラス党首は同日、交渉決裂後の記者会見で「
左派が政権を作り、広い支持を得て、この国を破壊する(緊縮策の)政策を終わりにする時が来た」と、選挙運動の演説さながらに訴えた。
一方、緊縮策支持派の第1党・
新民主主義党(ND)のアントニス・サマラス党首は、地元テレビを通じ、「
ユーロ圏残留」や「緊縮策の一部見直し」の必要性を強調しながら、「団結し、困難な現実に向き合わないといけない」と呼びかけた。
独仏、ギリシャのユーロ圏残留支援で一致2012年5月16日11時28分
フランスのオランド新大統領(57)は15日、就任後初の外遊先にドイツを選び、メルケル首相(57)と会談した。両首脳は、欧州の債務危機をめぐる立場の違いを認めつつ、6月末の欧州連合(EU)首脳会議の際、経済成長策を共同で提案することで一致。再選挙が決まったギリシャに対してはユーロ圏残留を強く求めた。
オランド氏は、
独仏間の基本姿勢に関し「
信頼と協力、そして持続性のある関係を築きたい」と発言。その上で、EUの財政規律を強化する「
新財政協定」に関して
「経済成長も促す」と述べ、
緊縮策と同時に景気刺激策を取り入れるよう強調した。
また、6月の
EU首脳会議では「
経済成長と競争力を強化するため、あらゆる構想や提案をしたい」と意欲を示し、メルケル氏が導入に反対する
ユーロ共同債も再検討する意向を明らかにした。
一方、
メルケル氏も「
欧州の成長路線には独仏関係の強化が欠かせない」と応じた。政治信条が異なるオランド氏との関係は「
協力できないことはない。経済成長戦略をどのように実現させていくか、幅広く協議したい」と語り、まずは「
結束重視」を演出した。
また、両首脳は
ギリシャ情勢について意見交換し「
独仏はギリシャがユーロ圏にとどまることを望んでいる」と強調。EUなどからの金融支援の条件である
緊縮策の実行をギリシャが順守することの重要性を確認した。
米側の欧州MDを警戒 旧ソ連7カ国の安保首脳会議2012年5月16日10時57分
ロシアをはじめ旧ソ連7カ国でつくる集団安全保障条約機構(CSTO)の
首脳会議が15日、モスクワのクレムリン(大統領府)で開かれた。
旧ソ連圏の統合を優先課題とするロシアのプーチン大統領が主導し、
CSTOの国際的な立場を強化するよう呼びかけた。
採択した
総括声明は、米国が進める
欧州ミサイル防衛(MD)などの一方的な展開は欧州や世界の
戦略的安定に損失をもたらす▽
シリアなどアラブ諸国での国内対立は外国の干渉なしに対話で解決すべきだ――といった内容を盛った。
米国の
欧州MDは
ロシアの戦略核抑止力の脅威になると懸念し、
シリアへの欧米の軍事介入を警戒するロシア側の主張を追認したものだ。
ギリシャ再選挙、6月17日投開票が有力 2012年5月16日9時56分
再選挙が決まったギリシャの
パプリアス大統領は16日、
選挙管理内閣づくりに入る。国際社会の支援を受け続けるための緊縮財政の是非を国民が改めて判断する
再選挙の投開票は、6月17日が有力だ。
再選挙は国会の解散後30日以内の日曜日と定められている。6日にあった総選挙を受けた国会の招集日は17日。有力紙カティメリニによると、選挙管理内閣ができた後、
国会の解散日は21日ごろと想定されており、
投開票は6月17日となる可能性が高い。
大統領は16日午後、
各党首を官邸に招き、再選挙期間中の首相を決める作業に入る。
首相は、最高裁長官や憲法裁長官など司法関係の高官から選ばれ、大統領の助けを借りつつ閣僚を決める。
ギリシャ緊縮策不透明に、離脱警戒するユーロ圏2012年5月16日09時28分
ギリシャの連立政権協議が失敗し、
再選挙の実施が決まったことで、ユーロ圏などがギリシャ支援の前提としている
財政緊縮策の行方は一層不透明になった。
ユーロ圏では、当局者が
ギリシャのユーロ離脱の可能性を公然と語り出すなど、欧州の
財政・金融危機は緊迫の度合いを強めている。
15日の欧州市場は、ギリシャの協議決裂の報道直後に
主要株価指数が軒並み急落したのをはじめ、ロンドン外国為替市場でも
ユーロが円に対して一気に60銭近く下落し、一時1ユーロ=102円台前半まで
円高・ユーロ安が進んだ。
ユーロ圏は14日夜(日本時間15日未明)の
財務相会合で、ギリシャに
緊縮策の着実な実施を求めるとともに、
ユーロ圏として支え続ける方針を確認したばかりだった。会合後の記者会見で、
ユンカー議長(ルクセンブルク首相)は、ギリシャが
ユーロから離脱する可能性について「一瞬たりとも想定していない。ナンセンスだ」などと、強く否定した。
その背景には、ギリシャ政局の混迷が深まる中、市場で
ギリシャのユーロ離脱観測が強まり、
スペイン国債の利回りも上昇するなど、欧州経済の
不安定さが増す厳しい状況があった。
ギリシャ、預金引き出し7百億円2012年5月16日08時03分
連立交渉が決裂し、6月の再選挙実施が決まったギリシャで、国内の
銀行からの預金引き出し額が14日までに
7億ユーロ(約710億円)に達したことが15日、分かった。
連立政権樹立に向けて調停を行っていた同国の
パプリアス大統領が14日夜、
主要政党党首らに数字を示した。地元メディアは6日の
総選挙後の引き出し額だと報じている。
国家の将来への不安が広がり、資産防衛に走る国民の姿が浮き彫りになった形だ。
再選挙の結果次第では
ギリシャ財政が完全に破綻し、ユーロ圏離脱に追い込まれる可能性も指摘される中、
預金引き出しのペースが今後さらに速まることも予想される。
オランド氏前途多難? 搭乗機に落雷2012年5月16日2時11分
フランスの
オランド新大統領が乗った飛行機が15日夕(日本時間16日未明)、メルケル独首相と会談するために
ベルリンに向かう途中で落雷に遭った。オランド大統領はいったん
パリに引き返し、別の飛行機に乗り換えて、再びベルリンへ向かった。
DPA通信によると、搭乗機の
機長が安全を考慮して、パリに引き返したという。オランド大統領は
独仏の連携を強調する狙いもあって、就任当日にベルリンを訪問。同日夜には
メルケル首相と会談する予定だ。
ギリシャ来月再選挙 大統領の調停不調2012年5月16日02時09分
総選挙後の混乱が続いているギリシャで、
パプリアス大統領と各党党首による実務者内閣樹立のための協議が15日、
不調に終わった。6月中旬に
再選挙が実施される。AFP通信などが伝えた。
大統領は同日、5党党首との協議後、「
政府をつくる努力は成功しなかった」とする声明を出した。協議に参加した
第3党、全ギリシャ社会主義運動のベニゼロス党首は「
私たちは再び選挙に向かう」と述べ、協議が物別れに終わったことを明らかにした。
ロイター通信によると、
大統領報道官は
選挙管理内閣が16日に発足すると明らかにした。
欧州メディアは
再選挙が6月17日に行われる見通しと伝えている。
パプリアス大統領は最後の提案として、
政治家抜きの実務者内閣発足への協力を呼び掛けたが、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)がギリシャ支援と引き換えに課した
緊縮策をめぐり、各党の主張が対立。支持派の第1党の新民主主義党や全ギリシャ社会主義運動、撤回を掲げて躍進した
第2党、急進左派連合の溝が埋まらなかったとみられる。
再選挙を想定した世論調査では、
急進左派連合が1位になるとの結果が出ている。
ギリシャ、6月再選挙へ…連立交渉が決裂2012年5月16日01時28分
ギリシャ総選挙後の
連立交渉は15日、
パプリアス大統領が財政緊縮策への支持・反対両派の5政党党首を集めて事態打開策を協議したが失敗、決裂した。
6月中旬に再選挙が行われる。同国の
政治空白がさらに約1か月も続くうえ、再選挙で
緊縮策反対派が一層の圧勝を収める事態も予想されるため、ギリシャ
債務危機の再燃や、ユーロ危機の深刻化が懸念される。
大統領報道官によると、
大統領は政権樹立に向けた調整を断念し、
再選挙実施を決めた。16日に各党党首を集めて再選挙を執り行う
暫定内閣の陣容を固める。
ギリシャで1974年の
軍政崩壊後、総選挙後に政権を樹立できず、再選挙にもつれ込むのは初めて。再選挙の
日程は大統領が決める。6月17日が最有力視され、6月10日になる可能性も残る。
オランド仏大統領が就任…独首相と初会談へ2012年5月16日00時29分
ユーロ危機のさなか、フランス大統領選で当選した社会党の
フランソワ・オランド氏(57)の
就任式が15日、パリの
エリゼ宮(大統領府)で
行われた。
新大統領は演説で、ユーロ危機克服に向け、
成長戦略を盛り込んだ新たな「協定」の締結を訴えた。
オランド大統領は「
我が国は重債務、脆弱(ぜいじゃく)な経済成長、失業という重圧に直面する。だが、進むべき方向は、はっきりしている」と強調した。欧州諸国に対しては、「
債務削減と、成長に不可欠な景気刺激を共に進めるための新協定を提案する」と述べた。
15日夕には
ドイツを訪問して
メルケル独首相との初会談に臨み、
緊縮路線の修正を求める。緊迫するギリシャ情勢も議題となる見込みだ。
ユーロ圏ゼロ成長…「ドイツ独り勝ち」の様相2012年5月16日00時12分
欧州連合(EU)統計局が15日発表した2012年1〜3月期の
実質国内総生産(GDP、速報値)によると、ユーロ圏17か国の実質GDPは前期比
0・0%増の横ばい(年率換算は0・1%増)となった。
2期連続のマイナス成長を辛うじて回避したが、長引く財政・
金融危機による景気の停滞が改めて示された。
EU27か国のGDPも横ばい(同0・2%減)だった。
国別では、域内
最大の経済規模を持つドイツが、
ユーロ安の恩恵で輸出が伸びて前期
比0・5%増の成長を記録した。一方、
スペインが0・3%減で2期連続のマイナス成長となり
景気後退入りしたほか、
イタリアは0・8%減で3期連続のマイナスとなった。域内
2位のフランスも横ばいとなり、「
ドイツ独り勝ち」の様相が一段と強まった。
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